臨海学校の思い出

もうすぐ夏休みですね。

教員をしていたので、夏休みというと臨海学校でのことが思い出されます。

今日は臨海学校でのおやつの時間のことを書きました。楽しんでお読みいただけると嬉しいです。

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夏休みの臨海学校

30年前、九段中学校の思い出。

夏休みの保田臨海学校、教員は生徒に3泊4日を充実、楽しませるさせるために、打ち上げ花火の講習会受講や夜空観察のすばらしく素敵な話の準備するなど、全力で向き合っていました。その中でも、おやつ担当の役目は私の係でした。

20個のスイカを12等分に切り、砂がつかないよう16個をピタッと合わせて箱に戻す、「名人芸だ」と自画自賛。炎天下、海水浴後のスイカは本当に美味しいだとむしゃぶりつく生徒の様子、スイカ切りの仕事に大満足。

お団子のおやつの日

お団子のおやつの日のこと。

お団子を配った後、パックについたあんこに目がいった村山君、

「先生、そのあんこ、なめていいですか?」と。「いいよっ」というと、「僕も」「俺も」と5~6人の生徒が彼の後ろに並びました。わーっと群らがるのでなくきちんと列を作るというお行儀のよさ、夏場のウォ―タ―クーラーの列に割り込む生徒もいませんでした。勤務した全中学校で見慣れた、日本の中学生の普通の光景です。

「パックの残りあんをなめるってことが行儀悪い?」

そんなこと1ミリも考えませんでした。

おじさんが運んでくれた大鍋のおしるこ。

あんこ嫌いとかいう奴、一人もいませんでした(空気をよんで友だちにそっと…という子もいたかもしれません)

小豆たっぷりというわけではないのですが、やさしい甘さで、遠泳後の冷えた体にはぴったりのおやつでした。160人分をお椀によそってあげるという奇妙な達成感も大きかった。そういえば、おしるこのおじさんも、村山君も、前歯が一本欠けて笑顔が可愛かったと、保田臨海学校での思い出の二人です。

村山君、きっと優しい大人になっていることでしょうね!

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